Yancy氏にAHA2008の会場で聞いた |
■HF-ACTION:運動療法のベネフィットが確認できたのは予後予測因子の補正後のみ■
この試験の問題は,追跡1年目の6分間の歩行試験の結果が,通常ケア群と運動療法群とで同じであることです。患者に「運動は有効でアウトカムを改善しますよ」といえばよいだけで,さらに時間と費用をついやしてプログラムを行うことの正当性はあるのでしょうか。もしも運動によってQOLが明らかに改善するのならば,死亡率や羅病率にかかわらず,運動療法を推奨できるとは思います。しかし,一次エンドポイントに有意差はなく,ベネフィットがみられたのも予後予測因子の補正後であったことにも注意が必要です。
<HF-ACTION詳細へ(循環器トライアルデータベース)>
■I-PRESERVE:HF-PEFの病態生理を理解していないという,この患者群の難しさを示した■
現在までのところ,HF-PEFの実像に関する議論はつくされているとはいえません。I-PRESERVE試験は,こうした患者において本当に効果的な,エビデンスに基づく治療が存在せず,そしてわれわれがその病態生理を理解していないという,この患者群の難しさを示したといえます。
I-PRESERVE試験の対象は症候性心不全患者ですが,典型的な拡張機能不全を示す構造的異常のある人は多くはないと思います。これがこの試験において有効性を示せなかった理由のひとつでしょう。すでに十分な治療がなされたうえにイルベサルタンを加えても,付加的な効果を示すことができませんでした。ですから,ここは一歩ひいて,HF-PEFのメカニズムと病態生理をより深く理解する必要があると思います。
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< 2012.5.08 >
〔ニュースリリース〕
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< 2012.5.08 >
〔最新号紹介〕
THERAPEUTIC RESEARCH vol.33 no.4 2012
< 2012.4.16 >
〔学会レポート:JCS2012
〕
奥村謙氏に聞く––J-ROCKET AF「腎機能に応じて投与量を選択することの重要性が改めて認識された」
< 2012.4.16 >
〔トピックス〕
『今後のEBM普及促進に向けた診療ガイドラインの役割と可能性に関する研究』 研究班が公開フォーラム“診療ガイドライン—新たなステップへ—”を開催
< 2012.4.06 >
〔最新号紹介〕
THERAPEUTIC RESEARCH vol.33 no.3 2012