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[学会情報]欧州心臓病学会(ESC)学術集会2011
(2011年8月27日~8月31日 in パリ)
編集部が選ぶ注目トライアル
<Hot Line I>
dal-VESSEL Efficacy and safety of dalcetrapib in patients with or at risk of coronary heart disease - the dal-VESSEL trial
新規CETP阻害薬dalcetrapibの忍容性は良好,第III相試験の実施へ
エキスパートインタビューを読む: dalcetrapibのHDL特異的な作用に注目

心血管疾患またはそのリスクを有しHDL-Cが50mg/dL未満の症例において,コレステリルエステル転送蛋白(CETP)阻害薬dalcetrapibは良好なHDL-C増加作用を示し,内皮機能や血圧への悪影響を与えないことが,dal-VESSEL試験(第IIb相試験)で示された。

dal-VESSEL試験では,対象患者をdelcetrapib群(233例)とプラセボ群(231例)にランダム割り付けし,36週間追跡。HDL-Cはdalcetrapib群で31%増加した。有用性の一次エンドポイントである12週間後の内皮機能(右上腕動脈の血流依存性血管拡張反応(FMD)にて評価)に有意な群間差は認められず,安全性の一次エンドポイントである4週間後の24時間血圧にも有意差は認められなかった。
この結果を受け,dalcetrapibのイベント抑制作用を検討する第III相試験dal-OUTCOME試験が実施される予定である。

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