ARISTOTLE | Efficacy and safety of Apixaban compared to Warfarin for prevention of stroke and systemic embolism in 18,202 patients with atrial fibrillation: primary results of the ARISTOTLE trial |
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‣エキスパートインタビューを読む: | 新規抗凝固薬の服薬管理が課題 |
脳卒中リスク(CHADS2スコア1点以上)を有する心房細動患者において,第Xa因子阻害薬apixabanは,標準治療(用量調整ワルファリン)に比べ,脳卒中または全身性塞栓症のリスクを21%抑制するとともに重大な出血を31%抑制することが,ARISTOTLE試験(第III相試験)で示された。
ワルファリンに替わる新規抗凝固薬の開発が相次ぐなか,直接トロンビン阻害薬ダビガトランを対象にしたRE-LY試験,第Xa因子阻害薬rivaroxabanを対象にしたROCKET-AF試験に続き,同じく第Xa因子阻害薬であるapixabanを対象にした本試験でもワルファリンへの非劣性が証明され,さらに,脳卒中,その他の塞栓症,重大な出血,さらに全死亡で,いずれも apixabanの優位性が示される結果となった。
対象は,脳卒中リスクを有する心房細動患者18,201例。apixaban群(9,120例)とワルファリン群(9,081例)にランダム割り付けし,1.8年(中央値)追跡。有効性の一次エンドポイントである脳卒中または全身性塞栓症発生については,apixaban群の非劣性と同時に優越性が認められた(212例vs 265例,ハザード比[HR]0.79,95%信頼区間[CI]0.66~0.95,非劣性P<0.001,優越性P=0.011)。また全死亡はそれぞれ603例vs 669例(HR 0.89,P=0.047),安全性の一次エンドポイントである重大な出血は327例vs 462例(HR 0.69,P<0.001)であり,いずれもapixaban群で有意に少なく,投与中止率もapixaban群で有意に少なかった(25.3% vs 27.5%,P=0.001)。