■ 対談
脳卒中予防戦略における脂質管理の意義
—脳卒中治療ガイドライン2009改訂の背景とポイントをめぐって—
■ Roundtable
パーキンソン病治療における薬物療法
—L—dopaの適正使用?
■ 対談
患者の視点に立ったがん治療のあり方を考える
—父性型医療から母性型医療への転換—
■ Symposium
第57回日本心臓病学会学術集会ランチョンセミナー
「虚血性心疾患の治療戦略における硝酸薬の役割」
■ Review
本格的な合剤時代の到来
—ARB/利尿薬合剤とARB/Ca拮抗薬合剤を臨床に生かす—
■ 原 著
Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。
今月号のトピック
● 対 談
患者の視点に立ったがん治療のあり方を考える
—父性型医療から母性型医療への転換—
臼井和子
(がん体験者)
市川 度
(防衛医科大学校病院腫瘍化学療法部 准教授)
イタリア在住の臼井和子さんは,日本に一時帰国したときに進行性の大腸がんがみつかり,手術した後,イタリアでオキサリプラチンを用いた補助化学療法を受けています。
本対談では,がん治療専門医である市川度氏が臼井さんの日本とイタリアでの治療経験を伺いながら,患者さんの視点を重視したがん治療のあり方として,医療情報へのアクセス,メンタルケア,心の支えとなる存在の重要性が話し合われます。さらに医師任せの父性型医療から,患者さんが治療法を選択し,医師はその相談相手となる母性型医療への転換が提唱されています。
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