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[最新号紹介]

THERAPEUTIC RESEARCH vol.31 no.6 2010

■ Opinion
転換期を迎えた臨床試験・臨床研究をいかに支援するか
ー日本臨床試験研究会のミッション

■ Symposium
第6回メタボリックシンドローム研究会

■ Symposium
学術講演会「一般内科医のための新ガイドラインから学ぶ不整脈治療最前線」

■ Symposium
第34回東海不整脈研究会

■ Review
心房細動患者のアウトカムからみた治療戦略
—Sicilian Gambit理論からの脱却—

■ 原 著


Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。

今月号のトピック
● Opinion
転換期を迎えた臨床試験・臨床研究をいかに支援するか
—日本臨床試験研究会のミッション

大橋靖雄
一般社団法人 日本臨床試験研究会 代表理事
(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻生物統計学分野 教授)

わが国でも,臨床試験・臨床研究が,特に循環器領域で行われていますが,なかには,問題があると思われる臨床試験・臨床研究も行われています。臨床試験・臨床研究の推進および質向上に寄与することを目的として,日本臨床試験研究会が2009年9月に発足し,2010年1月には第1回学術集会を開催しました。

本コーナーでは,同研究会代表理事の大橋靖雄氏に,設立の経緯およびミッションの紹介を通じ,わが国の臨床試験・臨床研究の抱える諸問題を明らかにしていただきました。新GCP(Good Clinical Practice)が実施された約10年前にCRC(治験コーディネーター)が急速に普及しましたが,臨床試験・臨床研究の基盤としては不十分でした。近年,臨床試験・臨床研究の対象領域は,医薬品のほか,医療機器や再生医療・細胞治療といった医療技術にも拡大しています。わが国は,臨床研究・臨床試験の推進のため,早急な「真の」基盤整備が求められています。同研究会は,臨床試験・臨床研究全般の重要な基盤として,研究の計画,遂行,支援に携わる専門職の存在を挙げ,長期的展望と広い視野のもとに専門性を有する人材を育成することをミッションのひとつにしています。専門職には医師も含まれ,医師主導研究の拡大・増加のため,同研究会への医師の参加が期待されています。

小誌では原著論文のご投稿を受け付けています。詳細は原著投稿規定をご覧ください。

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