■ 今月の話題
膠原病性肺高血圧症治療の新たな展開
■ Symposium
第22回腎と脂質研究会
■ Symposium
6th Meet the Expert in Ibaraki
■ Review
カルシウム拮抗薬
—Caチャネルサブタイプと腎保護作用—
■ 原 著
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今月号のトピック
● 今月の話題
膠原病性肺高血圧症治療の新たな展開
—早期介入の重要性とエンドセリン受容体拮抗薬による予後向上の可能性
川口鎮司
(東京女子医科大学 膠原病リウマチ痛風センター)
膠原病患者に合併する肺動脈性肺高血圧症(pulmonary arterial hypertension:PAH)は,原疾患を認めない特発性PAHと比べて予後が不良であることから,膠原病患者ではPAH発症を早期に発見して,軽症の段階から適正な治療を行うことが重要です。また膠原病の中でも強皮症では,エンドセリン1の過剰産生が,血管収縮だけではなく,線維化も進行させると考えられています。
本稿では,川口鎮司氏に,膠原病性PAHの早期介入に有用な診断法,治療戦略,さらにはエンドセリン受容体拮抗薬の有用性について,最新の知見に基いて概説していただいています。
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