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[最新号紹介]

THERAPEUTIC RESEARCH vol.32 no.3 2011

■ Symposium
第23回Nicorandil研究会

■ Review
メタボリックシンドローム合併高血圧の治療におけるARBの選択
—インスリン抵抗性を指標とした各薬剤の作用の違い—

■ 原 著

■ 症 例


Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。

今月号のトピック
● Review
メタボリックシンドローム合併高血圧の治療におけるARBの選択  —インスリン抵抗性を指標とした各薬剤の作用の違い—
島本 和明 (札幌医科大学 学長)

内臓脂肪型肥満・インスリン抵抗性を基盤としたメタボリックシンドローム(MetS)の病態は心血管疾患の発症リスクであることが,端野・壮瞥町研究をはじめ多くの疫学研究から明らかにされています。また,MetSを構成する因子の中なかで,血圧高値は最も高頻度に認められる危険因子であり,MetSの病態から最初に発症しやすい合併症が高血圧症です。

高血圧治療ガイドライン2009(JSH2009)では,MetS合併高血圧の治療において厳格な降圧目標値が設定され,インスリン抵抗性改善作用のあるACE阻害薬,ARBが第一選択薬として推奨されています。ARBはレニン・アンジオテンシン系の亢進を抑制し,クラスエフェクトとしてインスリン抵抗性を改善させますが,その程度についてはARB間により報告が異なります。本稿では,MetSを合併した高血圧患者の管理の観点から,ARB製剤間でのインスリン抵抗性改善作用の相違について検証されています。

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