Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。
今月号のトピック
● Symposium
第23回神奈川心不全研究会
特別講演「重症心不全に対する再生医療の現状と展望」
澤 芳樹
(大阪大学大学院医学系研究科外科学講座心臓血管外科学)
最近,重症心不全治療で再生型治療法が注目されています。本会の特別講演では,澤芳樹氏が,末期心不全患者への心筋再生治療の現状と将来について概説され,大阪大学医学部附属未来医療センターにおける,自己骨格筋筋芽細胞と骨髄単核球細胞移植の併用,骨格筋筋芽細胞シート移植による心筋再生治療の臨床研究などが紹介されています。
今後の展望として,「心機能の低下した不全心筋も,骨格筋筋芽細胞や骨髄細胞などの自己細胞移植や遺伝子治療により,また組織工学的技術を駆使することにより,病態に応じた再生治療が可能になると思われる」とされています。
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