■ REPORT
第84回米国心臓協会学術集会(AHA)2011
Xa因子阻害薬の可能性
■ 対 談
デュロキセチンの登場により,糖尿病性神経障害に伴う疼痛(DNP)の治療はどう変わるか
■ Symposium
第38回埼玉不整脈ペーシング研究会
■ Review
■ 原 著
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今月号のトピック
● 対 談
デュロキセチンの登場により,糖尿病性神経障害に伴う疼痛(DNP)の治療はどう変わるか
聞き手 寺内康夫(横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌・糖尿病内科学) 話し手 安田 斎(滋賀医科大学地域生活看護学講座) |
糖尿病性神経障害に伴う疼痛(diabetic neuropathic pain:DNP)は,夜間安静時に増悪することが多く,睡眠障害を引き起こすなど,糖尿病患者のQuality of Life(QOL)を大幅に低下させる原因となっています。これまでに決定的な治療法がなく,そのことが積極的な介入が進まなかった原因の一つと考えられてきましたが,最近では新たな機序の薬剤が登場し,今やDNPは十分に治療可能な病態となっています。
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(serotonin noradrenalin reuptake inhibitor:SNRI)のデュロキセチンは,1日1回投与で痛みの抑制系に作用して鎮痛効果を示す薬剤として,2012年2月にはDNPへの適用が承認されました。今回,2名の糖尿病専門医に,糖尿病診療における神経障害ならびにDNP治療の重要性,デュロキセチンの位置づけなどについてご討論いただきました。
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