■ REPORT
第76回日本循環器学会学術集会
(JCS)2012 心房細動患者の脳卒中発症予防
—新規抗凝固薬のベネフィット
■ Symposium
第24回神奈川心不全研究会
■ Symposium
第10回DPB・難治性気道疾患研究会
■ 原 著
Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。
今月号のトピック
● Symposium
第10回DPB・難治性気道疾患研究会
特別講演II「連続切片によるDPBにおける呼吸細気管支領域の立体構築」
前田正博(医療法人社団永楽会 前田病院)
びまん性汎細気管支炎(diffuse panbronchiolitis:DPB)は,呼吸細気管支領域を病変の主座とする慢性炎症により重篤な閉塞性障害を呈する疾患で,マクロライド系抗生物質製剤による少量長期療法が導入された1985年以降,予後が飛躍的に改善されました。特別講演IIでは,前田正博氏により,DPB剖検例の連続切片標本による病理的形態像が解説されています。検討されたすべての病巣で,呼吸細気管支壁に円形細胞浸潤と肉芽組織による肥厚がみられたことが示され,呼吸細気管支内腔の肉芽組織の有無,大きさからI~IIIタイプに分類されたDPBの病理形態が紹介されています。
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