Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。
今月号のトピック
● Symposium
第39回埼玉不整脈ペーシング研究会
埼玉不整脈ペーシング研究会は,埼玉県とその周辺地域の不整脈およびペーシングに関する知識と技術の普及・研究の発展をはかり,地域医療への貢献を目的として,1992年より年2回開催されています。
第39回では,一般演題とともに,東邦大学医療センター大森病院循環器内科 池田隆徳先生の特別講演「心臓突然死のリスク層別化:世界レベルでみた有用な指標を知る」を掲載しています。心臓突然死の原因疾患は器質的疾患・病態が90~95%,非器質的疾患・病態が5~10%であり,その頻度として,冠動脈疾患が約60%と最も多く,特発性心筋症(約30%),Brugada症候群などの遺伝性不整脈疾患(約5%)がそれに続きます。わが国は欧米に比べて特発性心筋症とBrugada症候群の頻度が高いのが特徴です。心臓突然死を予測するには,これらの疫学を念頭において日常臨床検査や特殊検査指標を活用する必要があります。
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