Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。
今月号のトピック
● Symposium
第78回日本循環器学会学術集会ランチョンセミナー
循環器疾患におけるSAS診療の重要性
座長: | 安藤眞一(九州大学病院睡眠時無呼吸センター センター長 特任教授) |
講演: | 小島 淳(熊本大学医学部附属病院 高度医療開発センター 心不全先端医療寄附講座 特任准教授) |
横井宏佳(福岡山王病院 循環器センター長・国際医療福祉大学 教授) |
ここ数年,循環器疾患を扱う医師の間で,睡眠呼吸障害(sleep-disordered breathing:SDB)の重要性がより強く認識されるようになっています。その背景には,多くの循環器疾患の発症にSDBがかかわっていること,さらに虚血性心疾患などの動脈硬化性疾患,あるいは不整脈疾患などをすでに発症している患者がSDBを合併している場合に,これを放置すると患者の予後が悪化することなど,一次予防,二次予防の両方の観点から多くの知見が蓄積されてきたことがあります。
本ランチョンセミナーでは,小島淳先生に循環器疾患を中心とした患者の診療におけるSDB患者発見の方法とその重要性について解説していただき,横井宏佳先生からは特に冠動脈疾患などの循環器疾患とSDBとの関連性について紹介していただいています。これらの講演により,循環器疾患とSDBの関連性や診断方法についての知識が深まり,適切なSDBの診療が日々の臨床の中にさらに広がっていくことが期待されます。
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