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[最新号紹介]

THERAPEUTIC RESEARCH vol.35 no.9 2014

■ INFORMATION
腸内細菌と代謝障害
「第46回日本動脈硬化学会総会・学術集会シンポジウム」より

■ Symposium
第46回日本動脈硬化学会総会・学術集会シンポジウム
動脈硬化と炎症

■ Symposium
日本抗加齢医学会エデュケーショナルセミナー

■ 原 著


Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。

今月号のトピック
● INFORMATION
腸内細菌と代謝障害
「第46回日本動脈硬化学会総会・学術集会シンポジウム」より

大野博司(独立行政法人 理化学研究所統合生命医科学研究センター 粘膜システム研究グループ)
山下智也(神戸大学医学部附属病院 循環器内科)

近年,食生活の欧米化を背景に,肥満,糖尿病などの生活習慣病やアレルギー,喘息といった疾患が増加しており,その要因の一つとして,腸内細菌のバランスの変化が注目されています。第46回日本動脈硬化学会総会・学術集会シンポジウム「腸内細菌と代謝障害」(2014年7月10日・東京)では,腸内細菌と代謝性疾患発症との関連について,最新の研究成果が紹介されました。

大野博司氏は,独自に考案した統合オミクス手法が,複雑な宿主-腸内フローラ相互作用の解析に有用であることを示し,腸内フローラの相互作用に基づく腸エコシステムの全容を明らかにすることで,炎症性腸疾患の新たな治療法の確立,予防医学への応用につながることを期待しています。山下智也氏は,腸管免疫と腸内細菌の研究に基づき,腸内細菌を利用した腸管免疫修飾による動脈硬化の予防という新しい概念を提唱しています。


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