Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。
今月号のトピック
● 原著論文
セレコキシブの手術後急性疼痛に対する有効性および安全性の検討—手術別の疼痛改善および疼痛VASについて—
セレコキシブは,選択的にCOX-2を阻害する非ステロイド性消炎・鎮痛剤(NSAIDs)で,非選択的NSAIDsと比べ潰瘍合併のリスクが低いことがOARSIガイドライン2013に記載されています。
「関節リウマチ,変形性関節症,腰痛症,肩関節周囲炎,頸肩腕症候群,腱・腱鞘炎」,「手術後,外傷後,抜歯後の急性疼痛」を対象とした使用成績調査に続き,今回は,さまざまな手術後の急性疼痛における消炎・鎮痛効果を評価するため,手術別の疼痛全般改善度,VASによる検討結果が報告されています。
● 原著論文
特発性レストレスレッグス症候群に対するプラミペキソールの特定使用成績調査(長期使用に関する調査)
プラミペキソールは,2004年にパーキンソン病に対する適応が,2010年3月には日本で初めて特発性レストレスレッグス症候群(RLS)への適応も承認された,非麦角系ドパミンD2受容体作動薬です。特発性RLSは,脚を動かしたいという強い欲求が存在する感覚運動障害で,原因解明についての研究が進められています。
本稿では承認取得後の2010年8月から2013年6月までに行われた,特発性RLSに対するプラミペキソールの長期使用調査における,安全性,有効性について報告されています。
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