Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。
今月号のトピック
● Information
日本動脈硬化学会プレスセミナー
家族性高コレステロール血症について
家族性高コレステロール血症(FH)は世界で最も多い遺伝性疾患といわれ,FHヘテロ接合体の頻度は200~500人に1人と推測されています。患者は若年で冠動脈疾患を発症するため,LDL-C値の測定や家族歴などから早期に診断することが重要で,適切な治療を行うことにより確実に予後を改善することができます。しかし,小児は病院で採血をされる機会が少なく,FHの早期発見のためには,小児でもTCやTGを検査項目に加えて調べることが望まれます。
日本動脈硬化学会セミナーでは,斯波真理子氏(国立循環器病研究センター研究所)がFHの病態と診断,治療について,土橋一重氏(山梨大学医学部小児科)が小児(15歳未満)FHの診断基準と治療について解説しています。
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