■ SERIES
血圧の常識,非常識~高血圧125年
高血圧発症の成因を求めて
降圧薬開発の歴史
■ SYMPOSIUM
第55回埼玉不整脈ペーシング研究会
■ REVIEW
結合型ワクチンの安全性および有効性
—公表文献に基づく考察—
■ ORIGINAL ARTICLE
■ INFORMATION
日本語版サンフォード感染症治療ガイド最新情報
Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。
今月号のトピック
● SERIES
血圧の常識,非常識~高血圧125年
高血圧発症の成因を求めて
降圧薬開発の歴史
桑島 巖(特定非営利活動法人臨床研究適正評価教育機構 理事長)
今回のSeriesは「高血圧発症の成因を求めて」「降圧薬開発の歴史」がテーマです。前半に本態性高血圧の主な要因であるレニン-アンジオテンシン系,食塩および神経調節因子について解説されています。また,高血圧研究に不可欠な高血圧自然発症ラット(SHR),脳卒中易発症SHRは日本人によって確立されたことや,塩分摂取量が少ないアマゾン先住民は血圧の上昇がみられないことなどもコラム形式で紹介しています。
後半は降圧薬開発の歴史です。降圧薬が登場したのは1950年代になってからです。その後サイアザイド系利尿薬やβ遮断薬などが出てきました。また,Ca拮抗薬ニフェジピンの降圧効果を発表した村上元孝先生,ACE阻害薬の副作用の空咳を報告した瀬底正司先生,蛋白尿抑制効果を発見した田熊淑男先生なども登場します。
小誌では原著論文のご投稿を受け付けています。詳細は原著投稿規定をご覧ください。