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[最新号紹介]

THERAPEUTIC RESEARCH vol.43 no.9 2022

■ INFORMATION
医薬品がもたらす多様な価値を考える
—患者さんやそのご家族が望む豊かな日常のために—

■ ORIGINAL ARTICLE
全身性強皮症に伴う間質性肺疾患診療における医師・患者の疾患理解およびコミュニケーションに対する意識調査
・メロペネムによる薬物性肝障害発症リスク因子の探索
—症例対照研究—

■ CASE REPORT
L–ドパ投与により失語症状が改善した大脳皮質基底核変性症疑いの難聴合併症例
—聴覚的理解と聴覚の評価—

■ INFORMATION
糖尿病トライアルデータベース最新情報


Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。

今月号のトピック
● INFORMATION
製薬協メディアフォーラム
医薬品がもたらす多様な価値を考える
—患者さんやそのご家族が望む豊かな日常のために—

講演1:医薬品の価値とは? 費用対効果を超えて
五十嵐 中先生 (横浜市立大学医学群健康社会医学ユニット,東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学)
講演2:関節リウマチの治療の進歩と医療経済的課題
田中 榮一先生 (東京女子医科大学医学部内科学講座膠原病リウマチ内科学分野)
講演3:新しい医薬品がもたらす片頭痛患者さんの豊かな暮らし
平田 幸一先生 (獨協医科大学)

医薬品の価値は,効果がどの程度上がり,費用はどの程度増加したかといった費用対効果と考えられてきましたが,医薬品の価値には費用対効果だけでは捉えられないさまざまな要素が含まれます。

五十嵐 中先生は,新しい薬剤の価値として,有効性・安全性や治療費以外に,医療者の負担軽減なども大きな要素となっていることを紹介しています。また,田中榮一先生は,関節リウマチ治療薬の生物学的製剤は高額であるが,関節の手術や他の薬剤処方料を減少させ,労働生産性の改善が得られるなどの観点からの評価が必要と述べています。平田幸一先生は,片頭痛の新しい治療薬の抗CGRP抗体(受容体抗体)薬により,発症抑制療法が可能となった現在,片頭痛発作を減らすことで生活や仕事の支障度を軽減させるよう努めることの重症性を教示しています。


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