2011年2月14日,心房細動患者における脳卒中,全身性塞栓症の発症予防に有効な,直接トロンビン阻害薬ダビガトランを,ワルファリン代替薬としてクラスIの推奨とする『2011 ACCF/AHA/HRS心房細動管理ガイドライン限定アップデート(ダビガトランに関するアップデート)』が発表された。
このアップデートは「米国心臓病学会(ACC)/米国心臓協会(AHA)/欧州心臓病学会(ESC)心房細動ガイドライン2006」をもとに,その後のエビデンスから改訂が必要となった箇所だけを記した限定的なもの。昨年末にもレートコントロール,アブレーション,クロピドグレル+アスピリンに関するアップデートを発表していたが(関連記事),今回のアップデートはダビガトランのRE-LY試験の結果,FDA認可をうけて,ダビガトランが関連する推奨のみが記述されている。
Circulation誌(PDF),J Am Coll Cardiol誌(リンク),Heart Rhythm誌(リンク)のウェブサイトに掲載された。