米国心臓協会(AHA),米国心臓病学会財団(ACCF)による『冠動脈疾患およびアテローム硬化性血管疾患の二次予防に関するガイドライン2006』について,新たに“リスク減少療法”が追加された『冠動脈疾患およびアテローム硬化性血管疾患の二次予防とリスク減少療法のガイドライン2011』が,2011年11月3日,Circulation誌およびJ Am Coll Cardiol誌 WebサイトにPublish Ahead of Printとして掲載された(PDF)。
新しいガイドラインは,糖尿病患者での生活習慣是正など,心血管合併症予防のための積極的なリスク減少治療を支持した内容になっている。また,新たに冠動脈バイパス術後や心筋梗塞患者発症後にみられやすいうつ病について,そのスクリーニングの必要性を指摘するとともに,外来患者への包括的な心臓リハビリテーションプログラムを推奨している。
さらに, TRITON-TIMI 38,PLATO試験の結果から,PCI施行予定の急性冠症候群への抗血小板治療薬について,新たにprasugrel 10mg/日,ticagrelor 90mg×2回/日が推奨となっている。
一方,身体運動(週5~7日,1日30分以上),禁煙と受動喫煙の回避,体重管理,インフルエンザ予防接種の推奨についての記載は変わらず,血圧,脂質管理については『米国合同委員会第8次報告(JNC-8)』および『第3次米国コレステロール教育プログラム成人治療パネル(NCEP-ATPIII)』が発表され次第,再検討される予定である。
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THERAPEUTIC RESEARCH vol.41 no.12 2020
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