近畿大学(大阪府東大阪市)では,医学部附属病院(大阪府大阪狭山市)と文芸学部芸術学科が協力し,医学部附属病院で入院・通院患者に快適な療養環境を提供する「ホスピタル・アメニティ」の確立に向けたプロジェクトを開始する。
第一弾として,8月17日~9月5日まで,文芸学部芸術学科造形芸術専攻の学生(一部卒業生を含む)による芸術作品25点を病院のロビーや中庭に展示。作品は絵画や陶芸,ガラスなど。このほかに,マジック披露や演奏などのパフォーマンス,同学部教員による美術鑑賞などのミニ講座,子供向け絵画教室の実施も計画している。
医療現場に芸術を取り入れ,生きることへの前向きな姿勢を促す環境を作る「ホスピタルアート」は欧米を中心に取り組まれている。今回,近畿大学が目指しているのは,より幅広く包括的で良好な療養環境を患者の立場に立って実現する「ホスピタル・アメニティ」。上記の各試験プログラムの効果を検証しながら,最終的には全国に先駆けて「ホスピタル・アメニティ」に基づく病院運営プログラムを確立し,近畿大学医学部附属病院の基本的な運営方針として本格導入することを目標としている。
【ニュースソース・問い合わせ先】
近畿大学文芸学部芸術学科 准教授 岡本清文
TEL: 090-3055-1641 E-mail: kiyos33@msa.kindai.ac.jp