オリンパスメディカルシステムズ株式会社は,世界初の画像記録を可能にした携帯型軟性内視鏡「エアウェイマネジメントモバイルスコープ」(写真)2機種を,2009年11月4日,日本で発売開始したと発表した。
呼吸器科,麻酔科,救急部門などでは,内視鏡を用いた気管内挿管や異物摘出,気管支肺胞洗浄,喀痰吸引,気道内出血など気道内の観察,処置が行われている。施設内での使用現場は多岐にわたるため,携帯使用が望まれており,同社は1998年にバッテリー内蔵の携帯型ファイバースコープ「LF Porta Viewシリーズ」を発売した。
エアウェイマネジメントモバイルスコープは,挿管チューブの留置や軌道内の観察,処置,画像記録を行う医療機器。今回発売する2機種は,挿入性に優れた先端部外径3.9mmの細径タイプの機種と,内径2.6mmの鉗子挿通用管路を装備し,吸引,送気,送液や,さまざまな処置具の挿入が可能な機種。両機種とも,スコープに2.5型液晶モニターと白色LED光源,バッテリーを搭載した完全スタンドアローンタイプであり,静止画および動画をxDピクチャーカードに記録し,PCで利用できる。
同製品は,欧米,アジアでも順次発売予定。
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JUPITER試験の新たな解析結果が,米国心臓協会(AHA)学術集会2009(米国・オーランド)で発表された。
2008年11月に発表されたJUPITER試験は,17,802例を対象とした大規模ランダム化二重盲検プラセボ対照比較試験(追跡期間1.9年)。LDL-コレステロールが正常もしくは低値で高感度CRPが高値の男女を対象とし,ロスバスタチン(クレストール®)の心血管イベント一次予防効果を検討した。その結果,ロスバスタチン20mg/日群は,プラセボ群と比べ,心血管イベント発生リスクを44%減少させた。
今回,女性のサブグループ6,801人を対象として解析を行い,ロスバスタチン20mg/日群はプラセボ群と比較し,心血管イベント発生リスクが46%減少した(P=0.002)。また,男性のサブグループにおいても,42%の心血管イベント発症リスク減少が認められた(P<0.001)。
アストラゼネカのクリニカル・リサーチ・ディレクターのクレスマン氏は,「心筋梗塞,脳卒中およびその他の心血管疾患で亡くなる女性の数は,乳がんを含むすべてのがんによる死亡数の約2倍である。これまでのスタチン臨床試験においては,女性を対象にした研究は少なく,スタチンの女性に対する有用性を示すエビデンスは限られていた」と述べている。今回の解析結果により,心血管イベントの既往がない女性において,ロスバスタチンは心血管イベント発症のリスクを減少させることが初めて示されたことになる。
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