[ニュースリリース] 
メディア向けに発表された最新ニュースのなかから,臨床に役立つ情報をお届けします。
※掲載内容は発表日時点の情報によるものです。内容が変更になっている可能性もありますので,あらかじめご了承ください。
発表日 2011年 2月 3日
喘息に対する誤解を解消する啓発活動『チェンジ喘息!』を開始

アステラス製薬株式会社とアストラゼネカ株式会社は,2月1日より,喘息患者を対象とした喘息疾患啓発活動『チェンジ喘息!』を開始したと発表した。

喘息は,気道の慢性的な炎症によって起こる疾患。気道の炎症を抑制し,発作を起こさないようにすることが治療の中心となる。ただし,気道炎症を抑える根本的な治療を怠り,発作が起きたときだけ発作治療薬を使うといった状況では,気道がより敏感になって発作を繰り返すという悪循環に陥ってしまう。
インターネットなどによる調査の結果,発作治療薬の服用状況などをもとに医師が「コントロール不良」と判断している患者の約7割が「自身の喘息症状はコントロールできている」と誤った認識をしている実態が明らかになった。また,発作を予防する長期管理薬である吸入ステロイド薬を処方された患者のうち,服用方法をきちんと守っている割合が半数に満たないこともわかった。

そこで,喘息に対する患者のさまざまな誤解を解消し,症状に苦しむ日々を「チェンジ」してもらうための啓発活動『チェンジ喘息!』が開始された。具体的には,以下のような試みが実施されている。

・新聞広告や医療機関用の掲示ポスター
・喘息の状態を簡単にチェックできるセルフチェックシート
・専用ウェブサイト「チェンジ喘息!なるほど喘息.com」(http://naruhodo-zensoku.com/

【問い合わせ先】
アステラス製薬株式会社 広報部
TEL: 03-3244-3201,FAX: 03-5201-7473
http://www.astellas.com/jp/

アストラゼネカ株式会社 広報部
TEL: 06-6453-8011,FAX: 06-6453-8107
http://www.astrazeneca.co.jp/

発表日 2011年1月25日
不適切作動の低減を目指したICDとCRT-Dを発売

日本メドトロニック株式会社は,致死性不整脈の治療に用いられる植込み型除細動器(ICD)および両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)「プロテクタXTシリーズ」を2011年2月1日に発売すると発表した。

植込み型の医療機器であるICDやCRT-Dは,患者の心拍を常に監視し,必要と判断した場合には自動で治療を行う。なかでもショック治療は,致死性不整脈を停止させるもっとも有効な手段である。しかし,機器による不整脈の診断には限界があり,実際には不必要な治療が行われる「不適切作動」も起こりうる。これは不具合ではなく,治療を優先させるための機器設定範囲内の作動だが,ショック治療はしばしば痛みをともない,適切・不適切作動を問わず,患者のQOLを悪化させる。また近年,ショック治療が心筋にダメージを与える可能性も指摘されている。このため,「本当に必要なときにだけ作動する」ということがICDおよびCRT-Dの課題の一つとなっている。

「プロテクタXT」に搭載された「SmartShockテクノロジー」は,治療が必要な不整脈を見逃すことなく不適切作動を減らし,患者の精神的・身体的な負担を軽減することを目指して開発されたもの。以下のような新しいアプローチにより,不適切作動のおもな原因への対応を強化している。

・非致死的な上室性頻拍と治療が必要な心室性不整脈を識別する機能を強化
・T波とR波の鑑別が困難なケースにも対応できるよう新たなアルゴリズムを開発
・除細動リード不全によるノイズ波形と不整脈を識別する新たなアルゴリズムを開発
・不整脈の停止をより正確に認識する機能を強化

【製品に関する問い合わせ先】
日本メドトロニック株式会社 CRDM事業部
TEL: 03-6430-7021(マーケティング代表)

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