[ニュースリリース] 2011 No.36
メディア向けに発表された最新ニュースのなかから,臨床に役立つ情報をお届けします。
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発表日 2011年10月27日
国立循環器病研究センター 病院外心停止患者の心臓由来の心停止を解析

国立循環器病研究センターは,4年間(2005年1月~2008年12月)の病院外心停止患者の統計(消防庁のウツタイン統計*)から約19万6千件の心臓由来の心停止を解析した結果,10~4月頃にかけて,心筋梗塞の最重症型である心停止の発生が多いことが判明したとし,「冬場に心筋梗塞を予防するための注意すべき10箇条」を示した。

これから寒い時期を迎えるにあたり,特に寒冷地や被災地での寒冷刺激や,冠動脈の過剰な収縮への対策が重要であると考えられる。解析結果は11月14日,米国心臓協会(AHA)学術集会2011にて発表された。

* ウツタイン統計 
国際的に統一された記録様式(ウツタイン様式 Pub Med)に従い集積された院外心停止患者の統計

冬場に心筋梗塞を予防するための注意すべき10箇条
  1. 冬場は脱衣所と浴室を暖かくしておく
  2. 風呂の温度は38º~40℃と低めに設定する(熱い湯〔42º~43℃〕は血圧が高くなり危険なため)
  3. 入浴時間は短めにする
  4. 入浴前後にコップ一杯の水分を補給する
  5. 高齢者や心臓病の方が入浴中は,家族が声をかけチェックする
  6. 入浴前にアルコールは飲まない
  7. 収縮期血圧が180mmHg以上または拡張期血圧が110mmHg以上ある場合は入浴を控える
  8. 早朝起床時はコップ一杯の水を補給する(睡眠時の発汗で血液が濃縮してしまうため)
  9. 寒い野外に出るときは,防寒着,マフラー,帽子,手袋などを着用し,寒さを調節する
  10. 禁煙をする

【ニュースソース】
(代表)06-6833-5012 (夜間・休日)06-6833-5015
国立循環器病研究センター 総務課広報係(内線8496)
小林 良平(コバヤシ リョウヘイ)

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