[ニュースリリース] 2013 No.40
メディア向けに発表された最新ニュースのなかから,臨床に役立つ情報をお届けします。
※掲載内容は発表日時点の情報によるものです。内容が変更になっている可能性もありますので,あらかじめご了承ください。
発表日 2013年2月7日
リスクとなる「脂質」の表示の必要性に関する声明
日本動脈硬化学会,「コレステロール」,「飽和脂肪酸」,「トランス脂肪酸」の表示義務を

日本動脈硬化学会(代表理事:北徹)は,コレステロール,飽和脂肪酸,トランス脂肪酸など,動脈硬化性疾患のリスクとなる脂質を,食品の栄養成分表示に追加するべきとの声明を発表した。同学会は今後,賛同する学会とともに消費者庁へ表示義務化の要望書を提出する予定としている。

生鮮食品を除く食品の栄養表示は,現在,栄養表示基準(平成15年厚生労働省告示第176号)により義務づけられており,脂質に関しては「二・脂質」として,単位量当たりの含有量を表記することとなっている。しかし,摂取脂質総量は冠動脈疾患と関連しないこと,飽和脂肪酸を低下させ多価不飽和脂肪酸を増加させると冠動脈疾患リスクが低下すること,魚油に多いn-3多価不飽和脂肪酸摂取と冠動脈疾患リスク低下が関連するなど,脂質の種類によって健康に与える影響は異なっていることが近年明らかになってきた。このため,多くの国で飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の表示が義務づけられている。このことから日本動脈硬化学会は,「コレステロール」,「飽和脂肪酸」,「トランス脂肪酸」の栄養表示をただちに行う必要があるとの声明を発表した。声明は下記リンクの通り。


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