テルモ株式会社の末梢動脈疾患治療用ステント「ミサゴ」が米国食品医薬品局(FDA)の販売承認を取得した。米国の心臓・血管治療分野における体内埋め込み型の医療機器として,日本企業製品で初めての承認となる。
同ステントは欧州では2006年にCEマーク*を取得。日本では2013年1月から販売されており,現在アジア,中南米など40ヵ国以上ですでに販売されている。
* 欧州で販売するための第三者機関の認証
自己拡張型のベアメタルステントで,広げた血管の内腔を保ちながら,脚の血管のねじれや曲がりに追従して,壊れにくくなるようにデザインされている。術者が片手で簡単かつ正確にステント留置できるよう手元ハンドルを備えており,カテーテル挿入や交換が術者一人で可能だ。
現在の世界の医療機器業界はジョンソン&ジョンソンやGEヘルスケアをはじめとする欧米メーカーの独壇場となっており,日本企業は20位付近にテルモ,東芝などが顔を出す状況だ。CTなどの診断系機器は日本企業も比較的強いが,ステントや心臓ペースメーカーなどとくに高リスク領域の治療系機器は日本市場においても輸入比率が極めて高い。日本企業のさらなる成長が期待されている。
< 2020.12.25 >
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THERAPEUTIC RESEARCH vol.41 no.12 2020
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