高齢者によく見られる心臓弁膜症は,心不全や心臓病の主要な原因のひとつだが,高齢者とその介護者の60%以上が,心臓弁膜症について「ほとんど知らない」または「まったく知らない」と回答した。
心臓の健康に関する意識調査
エドワーズライフサイエンス株式会社は,2022年2〜3月に全国の65歳以上の高齢者とその介護者1,600名を対象に,心臓病のリスクと負担に関する理解度調査を実施。その結果,心臓病はがんに次いで日本人の死亡原因の第2位であるにもかかわらず,心臓病を健康上の最大の関心事と考えている人は24%にとどまり,心臓病に関する理解が不十分であることが明らかとなった。
心臓弁膜症の症状について,回答者は「不整脈/動悸(47%)」「息切れ(41%)」「胸痛/胸の圧迫感/胸の不快感(39%)」に次いで34%が「わからない」を選択。27%の回答者は,心臓弁膜症は「突然で予期することのできない、痛みを伴わない死につながる」と誤解していた。
早期の診断,定期的な検診が重要
この結果について,東京大学大学院医学系研究科 循環器内科学の小室一成教授は「心臓弁膜症の症状には動悸や息切れなどがあるが,これらは通常の老化現象と誤解されることが多くある」「階段を上る,といった日常の何気ない行動も,数ヵ月前と比較して時間がかかるようになっていないかなどに着目すると,自分の体の変化に気づくことが出来る。心臓弁膜症は早期に診断することで,最適なタイミングでの治療を受けやすくなる。とくに 65歳以上の方は,かかりつけ医で心音を聞いてもらうなど,定期的に検診を受けることをお勧めする」と述べた。
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