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[学会情報]米国心臓協会(AHA)学術集会2011
(2011年11月12日~16日 in オーランド)
編集部が選ぶ注目トライアル
<Late-Breaking Clinical Trials 4>
Lipid-Modulating
Effects of Evacetrapib
Lipid-Modulating Effects of Evacetrapib, a Novel CETP Inhibitor, Administered as Monotherapy or in Combination with the Most Commonly-Used Statins
新規CETP阻害薬evacetrapibは脂質プロファイルを改善し,安全性も良好
エキスパートインタビューを読む: (近日公開)

Stephen J. Nicholls氏
Stephen J. Nicholls氏

高LDL-C血症または低HDL-C血症を対象とした本試験(第II相試験)にて,コレステリルエステル転送蛋白(CETP)阻害薬evacetrapibの単剤投与またはスタチンとの併用は,プラセボに比べHDL-Cを上昇させ,LDL-Cを低下させるとともに,有害事象の増加は確認されなかった。

対象者393例は,用量依存効果を検討するため,evacetrapib 30mg/日群(40例),100mg/日群(38例),500mg/日群(40例),プラセボ群(38例)に,スタチンとの併用効果を検討するため,evacetrapib 100mg/日+スタチン併用群(116例),プラセボ+スタチン群(121例)にランダムに割り付けられた。スタチンは,シンバスタチン40mg/日,アトルバスタチン20mg/日,またはロスバスタチン10mg/日が投与された。共通の一次エンドポイントはHDL-C,LDL-Cの平均変化率であり,追跡期間は12週であった。

検討した結果,HDL-Cの平均変化率は,evacetrapib単剤投与3群でプラセボ群に比べ有意に大きく(いずれもP<0.001),その効果は用量依存的であった(プラセボ群–3.0%,30mg群53.6%,100mg群94.6%,500mg群128.8%)。また,LDL-Cの平均変化率も同様に,evacetrapib単剤投与3群でプラセボ群に比べ有意に低下させ(いずれもP<0.001),その効果は用量依存的であった(プラセボ群3.9%,30mg群–13.6%,100mg群–22.3%,500mg群–35.9%)。

スタチンとの併用効果の検討では,evacetrapib 100mg/日+スタチン併用群は,スタチンの種類に関わらず,プラセボ+スタチン群に比べ有意にHDL-Cを上昇させ,LDL-Cを低下させた(HDL-C: P<0.001,LDL-C: P<0.01)

また忍容性は良好で,血圧やミネラルコルチコイドへの影響などの副作用もみられなかった。

発表者であるNicholls氏は,「既存の治療下にある患者において,evacetrapibが残存リスクを低下させ,心血管イベントを抑制するかについてはさらなる検証が必要である」とまとめた。


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https://therres.jp/1conferences/2011/ESC2011/20111020152558.php


発表スライド等はこちらでご覧いただけます。
http://my.americanheart.org/professional/Sessions/ScientificSessions/ScienceNews/SS11-Late-Breaking-Clinical-Trials_UCM_432888_Article.jsp

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