日本の高齢化は世界に類をみないほどのスピードで進行しており,国は団塊の世代が後期高齢者となる2025年を見据えた対応を迫られている。医療,介護施設を減らし地域包括ケアシステムの構築を目指す「医療から介護へ,施設から地域へ」というキーワードが掲げられるいま,在宅ケアには大きな注目がよせられている。
2015年7月19日~20日の2日間,池袋(ホテル メトロポリタン)で第26回日本在宅医療学会学術集会(会長:吉澤明孝氏[医療法人社団愛語会 要町病院副院長])が開催された。本学術集会のテーマは「在宅での看取り(看病)—地域連携を利用して—」。疾患別の看取りや多職種連携など,在宅ケアに関わるさまざまな課題について議論が行われた。
ここでは,注目セッションの概要を紹介する。