[最新号紹介]

THERAPEUTIC RESEARCH vol.29 no.10 2008

■ State of the Art
高血圧臨床研究の動向2008

■ Report
腎臓疾患に潜在するファブリー病の診断・治療の戦略

■ Roundtable
動脈硬化性疾患予防ガイドラインに基づく脂質管理を考える −女性,メタボリックシンドロームを中心に−

■ Roundtable
急性心不全における血管拡張薬の使い分け
−ニコランジル注の活かし方−

■ Roundtable
わが国における胃癌化学療法
−エビデンスと実地臨床での治療戦略−

■ Symposium
第72回日本循環器学会総会・学術集会 ランチョンセミナー 「循環器疾患に合併するSASの治療戦略」

■ Symposium
第9回肺高血圧症治療研究会

■ Symposium
第40回ペーシング治療研究会

■ Review
デキストラン硫酸エステルナトリウム塩の新たな展開

■ 原著

Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。

今月号のトピック
●State of the Art: 高血圧臨床研究の動向
「高血圧管理における中心大動脈圧の臨床評価」
築山久一郎 他

本稿では,今後の高血圧管理の指標としての中心大動脈圧の有用性と課題について,最近の臨床成績に基づいて概説されています。高血圧管理の基準には末梢動脈(通常,上腕動脈)で測定した血圧が用いられていますが,上腕動脈圧と中心大動脈圧とは,特に収縮期で乖離がみられます。最近では,非侵襲的に測定された中心大動脈の収縮期血圧や脈圧の信頼性が高く評価されるようになり,末梢動脈圧よりも標的臓器障害や心血管疾患発症の評価における臨床的意義が高いとする成績が蓄積されています。

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