[最新号紹介]

THERAPEUTIC RESEARCH vol.30 no.12 2009

■ Opinion
国際学会にみる抗血栓臨床研究の最前線(ESC2009)

■ 対談
治療抵抗性高血圧の定義とその対策とは

■ Symposium
第36回関西高血圧研究会

■ Interview
尖圭コンジローマの新しい薬物療法

■ 原 著


Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。

今月号のトピック
● OPINION
国際学会にみる抗血栓臨床研究の最前線(ESC2009)

  後藤 信哉
(東海大学医学部内科学系(循環器内科))

2009年,抗血栓療法の新たな時代が幕を開けた。欧州心臓学会(ESC2009)の最大セッションHot Lineでは,16件のうち5件で抗血栓療法のトライアルが採択され,うち3件は新薬(ticagrelor,dabigatran,otamixaban)の検討結果であった。

抗血栓薬について検討したトライアルに対する最大の焦点は,「出血リスクを最小限に留めつつも血栓によるイベントを抑制する」という難題に応えられるか否かである。さらに,臨床試験で認められた安全性・有効性はいつ・だれに・どのように用いれば発揮されるのか,既存薬の役割はどう変わるのか。ここでは,新旧抗血栓薬に対する期待とともに,いま日本の臨床家が行うべき治療のあり方について,日本の血栓症研究をリードする,東海大学の後藤信哉氏に解説してもらった。

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