[最新号紹介]

THERAPEUTIC RESEARCH vol.31 no.3 2010

■ Opinion
国際学会にみる抗血栓臨床研究の最前線(AHA2009)

■ Roundtable
腎機能障害例における不整脈薬物治療
−薬物動態を考慮した治療戦略−

■ Roundtable
進行期パーキンソン病における治療戦略
−Wearing−offへの対策を中心に−

■ Symposium
第22回Nicorandil研究会

■ 原 著


Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。

今月号のトピック
● OPINION
国際学会にみる抗血栓臨床研究の最前線(AHA2009)

  後藤信哉(東海大学医学部内科学系(循環器内科))

2009年11月14−18日,米国オーランドにて第82回米国心臓協会学術集会(AHA 2009)が行われた。臨床医の関心が集まる最大規模のセッションLate-Breaking Clinical Trialsは抗血小板療法をテーマに始まったが,偶然にも本テーマのすべてが抗血小板薬P2Y12 拮抗薬とその薬効評価法に関する話題で占められた。今後選択肢が増えていくと予想される抗血小板療法において,臨床家が押さえておくべき薬剤の特性とは何なのか。また,血小板機能の活性度合いから薬効を評価し予後を予測するというストラテジーは,はたして妥当なのか。ここでは第31回欧州心臓病学会(ESC 2009)に引き続き東海大学の後藤信哉氏に,「血小板機能検査の何たるか」,「大規模臨床試験だけでは読みとることのできない各種P2Y12 拮抗薬の特性」についてわかりやすく解説してもらった。

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