[ニュースリリース] 2009 No.4
報道機関向けに発表された最新ニュースのなかから,臨床に役立つ情報をお届けします。
※掲載内容は発表日時点の情報によるものです。内容が変更になっている可能性もありますので,あらかじめご了承ください。
発表日 2009年7月8日
7月14日は「内視鏡の日」
2008年の「内視鏡検査に関する意識アンケート」の結果を発表

オリンパスメディカルシステムズ株式会社は,内視鏡検査の理解促進を目的として,7月14日の「内視鏡の日」から8月20日まで,オリンパス運営の健康応援ポータルサイト「おなかの健康ドットコム」上で「内視鏡検査に関する意識アンケート」を実施する。

昨年のアンケート結果によれば,20歳以上の男女12,577人のうち,上部消化管(食道,胃,十二指腸)内視鏡検査を受けたことがない人が約6割,下部消化管(大腸)内視鏡検査を受けたことがない人が約8割であることが明らかになった。検査を受けたことがない人のうち,自覚症状がないことなどをおもな理由に「今後も内視鏡検査を受けようと思わない」と答えた人が約7割を占めた。回答者の年齢層が高いほど,「検査結果が信用できる」「病気が早期発見できる」と内視鏡検査の重要性を理解している人が多くなっていた。

田坂記念クリニックの山口芳美氏は,「現在の内視鏡は以前より細くなり,硬さも変えられるなど進歩している。また鎮静剤・鎮痛剤を用いたり,大腸内視鏡の場合は専用の検査着を使ったりと,検査を受ける方の苦痛はかなり軽減されていると思う」と述べた。

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オリンパス株式会社 広報・IR室
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発表日 2009年6月
過敏性腸症候群(IBS)には早急な症状改善を

2009年6月16日のメディアセミナーにて,横浜市立市民病院の水上健氏により,過敏性腸症候群(IBS : irritable bowel syndrome),ならびにヤンセンファーマ株式会社と株式会社ケアネットが実施した機能性下痢に関するアンケート結果について講演が行われた。

講演の概要は以下のとおり。
IBSとは,炎症や腫瘍などの器質的疾患がないにもかかわらず,腹痛や腹部不快感,便秘・下痢などの便通異常をきたし,排便により軽快するもの。原因としてストレスの関与が示唆されている。 慢性下痢で病院を受診したことのある20歳以上の男女300人を対象に行った2009年4月のアンケート結果からは,以下のように働き盛りの社会人がIBSに悩む状況が明らかになった。

  • 全体の約7割が30〜40代
  • 原因として多くあげられたのは「精神的なストレス」「不規則な生活習慣」「身体的なストレス」
  • 精神的なストレスの内訳では,「仕事の忙しさ」「将来への不安」「職場での人間関係」など仕事上のストレスが67%
  • 受診前に便失禁の経験があるのは約5割で,うち3割が受診後も解消しなかった
  • 期待する処方薬としてもっとも多かった回答は「すぐに下痢を止めてくれる薬」だが,実際に1日以内に症状が改善されたのは約1割
  • 下痢症状が早く改善された患者ほど,治療への満足度が高かった

これらの結果をうけ,IBSの治療として,まずはつらい下痢症状を直ちに改善することが非常に重要としめくくった。

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