[ニュースリリース] 2009 No.1
報道機関向けに発表された最新ニュースのなかから,臨床に役立つ情報をお届けします。
※掲載内容は発表日時点の情報によるものです。内容が変更になっている可能性もありますので,あらかじめご了承ください。
発表日 2009年5月18日
失明リスクが禁煙の動機になるか

5月31日の世界禁煙デーにあわせ,全国の喫煙者600名を対象として,喫煙と疾患に関するインターネット意識調査がノバルティス ファーマ株式会社により実施された。

「喫煙と関連がある」疾患として認知率が高かったのは,肺癌,心臓病,肺気腫・慢性閉塞性肺疾患など。一方で,最近喫煙との関連が指摘されている白内障や加齢黄斑変性症といった「眼の病気」についてはいずれも2割未満と,喫煙者の認知率は低いことがわかった。

しかし,喫煙との関連が確認されている疾患や症状への「恐怖度」をたずねた項目では,「急激な視力低下・失明」に恐怖を感じると回答した人が78.7%を占め,「呼吸困難・息切れ」の74.7%を超える結果となった。また,禁煙の動機となりうる疾患や症状についてたずねたところ,「急激な視力低下・失明につながるなら禁煙する」と回答した人の割合は59.1%で,禁煙のひとつの動機となる可能性が示唆された。

九州大学大学院医学研究院眼科学分野の石橋達朗教授は,「喫煙によって眼疾患のリスクが高まるということはあまり知られていないが,久山町研究からは,喫煙により加齢黄斑変性症リスクが2.2倍になるという疫学研究結果も出ている。その予防のために食事や運動など生活習慣への配慮も大切だが,もっとも取り組むべきは禁煙」と述べた。

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ノバルティス ファーマ株式会社 広報部
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E-mail: japan.novartiscommunications@novartis.com

発表日 2009年5月18日
2型糖尿病の小児患者で,グリメピリドのクリアランスは成人と同様

日本では1960年代から小児の肥満が増加し始め,これにともなって生活習慣病としての小児2型糖尿病も増加している。しかし,現在成人に用いられている経口血糖降下薬のなかで,日本人の小児における体内動態が検討されたものはない。

そこで,スルホニルウレア系経口血糖降下薬(SU薬)であるグリメピリド(アマリール®)に関して,日本ではじめて小児2型糖尿病患者を対象に薬物動態および有効性・安全性を検討する製造販売後臨床試験(POP6739試験)がサノフィ・アベンティス株式会社により実施された。

その結果,小児患者におけるアマリール®のクリアランス(体内からの消失スピード)は成人患者と同様であることが確認された。また,小児における有効性をHbA1cにより検討した結果,12〜28週の試験期間中に0.61%の有意な低下が認められた。小児に特異的な副作用は認められなかった。

この結果に基づき,サノフィ・アベンティス株式会社は,アマリール®の小児に関する用法および用量の追加を目的として6月に厚生労働省に承認申請を行う予定とした。

関連ニュースリリース No.17 (2010. 6. 28) >

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