Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。
国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。
今月号のトピック
● INFORMATION
Innovation for NEW HOPEシンポジウム
難病の診断と治療の今と未来
みんなで支え合える社会を目指して
難病診療における問題点と今後の展望
水澤英洋(国立精神・神経医療研究センター/東京科学大学)
2023年8月に発足したプロジェクトInnovation for NEW HOPEが開催したシンポジウム「難病の診断と治療の今と未来 みんなで支え合える社会を目指して」が2024年11月20日に開催され,難病診断・治療の現状や実体験,現状の政策を踏まえた難病対策のあるべき未来についての講演,およびパネルディスカッションが行われました。
本稿では,水澤英洋氏(国立精神・神経医療研究センター/東京科学大学)の講演について紹介しています。難病の歴史は1955年頃に原因不明の奇病とされていたスモン(亜急性脊髄視神経症)から始まり,2024年4月には341疾患にまで増え,その間さまざまな対策がなされてきました。しかし,診断や治療,創薬,および患者の支援体制などについてまだ多くの課題があり,それぞれの現状と今後の展望について述べられています。
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