Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。
国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。
今月号のトピック
● INFORMATION
日本動脈硬化学会プレスセミナー
Lp(a)と測定値の標準化について
三井田 孝(順天堂大学医療科学部 臨床検査学科)
動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)のリスクはLDLコレステロールを下げることで低下させることが可能になってきましたが,残余リスクは50%以上となっています。リポ蛋白(a)[Lp(a)]もASCVDの独立した危険因子ですが,測定キットにより値にバラツキがあるため動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版では「考慮すべき危険因子・バイオマーカー」とされています。最近になりLp(a)の低下薬が数年後に発売される見通しとなったため,Lp(a)の標準化が急務となっています。
本稿では,三井田 孝氏(順天堂大学医療科学部 臨床検査学科)がLp(a)の国際標準化について,日本および海外の状況について解説しています。
小誌では原著論文,総説,症例報告,短報などのご投稿を受け付けています。詳細は原著投稿規定をご覧ください。