Therapeutic Research は,医学・薬学の最新情報を提供する総合月刊誌です。
国内外の最新エビデンス情報やオピニオン,各種シンポジウムの記録等を掲載しています。
今月号のトピック
● INFORMATION
メディアセミナー
血圧計の技術革新が拓く,脳・心血管疾患予防の新たな可能性
-次世代血圧計で目指す不整脈の早期発見-
脳・心血管イベントの抑制における心房細動管理の重要性
清水 渉(日本医科大学大学院医学研究科循環器内科学分野 教授/
日本不整脈心電学会 前理事長/アジア太平洋不整脈学会 前理事長)
血圧測定で心房細動リスクを検出
次世代アルゴリズム“Intellisense AFib”とは
濵口剛宏(オムロン ヘルスケア株式会社技術開発統轄部 統轄部長)
循環器病による死亡数は悪性腫瘍に続いて多く,要支援・要介護の原因として認知症の次に多いのが脳血管疾患,心疾患です。心房細動は加齢とともに増加する不整脈で,心房細動を有する人では洞調律の人より脳梗塞や心不全となる確率は約5倍,認知症も約2倍高いことが報告されています。心房細動に伴う心原性脳梗塞,心不全,認知症の予防は健康寿命延伸のカギとなります。オムロン ヘルスケアが開発した“Intellisense AFib”(インテリセンスエイフィブ)は,血圧を測定するだけで心房細動の可能性を検出する,血圧計搭載アルゴリズムです。自覚症状を伴わない心房細動を早期に発見することで,治療介入につながることが期待されます。
本稿では清水 渉氏の心房細動管理の重要性についての講演,濵口剛宏氏のIntellisense AFibについての解説を紹介しています。
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